さよならリスボン
写真は完全に遠近法
忘れられない記憶
忘れられない記憶って誰にでもあると思います。
ここへ来たのも、本当の理由はそれだったりして。。
強い、強烈に残る出来事も
時間が経てばやはり当時よりは忘れてく。
あの夫婦と出逢えたことは
私にとっては奇跡でした。
なんのことかわかりませんよね。。
でも私はシェフを連れて、ここへきた。
また会えた気がして嬉しかった〜
絶対にきたかった場所にこれて嬉しかった〜
皆様と出会えたことも奇跡。
特にお客様にはそう思います。
私達なんかと言ったらあれだけど。。
お店をやっていなければ、絶対に出会うことはなかっただろうな〜
お話してくださることはなかっただろうな〜。と思う素敵な方々ばかりなのに
こんなひよっこの私達と対等に話して下さる姿勢にいつも感謝しています。
シェフとお店って凄いね〜と話してます。
成長って、必ずそこには人がいるんですね。
ユーラシア大陸最果ての地
ユーラシア大陸最果ての地へと行って来ました。
中国から陸続きになり
アジアからヨーロッパ、その最西端がポルトガルのロカ岬です。
ロシオ駅から一本で、約1時間半。
終点のシントラで降ります。
シントラにも見所が沢山あり、大体はシントラを見てからバスでロカ岬に向かうのがメジャーみたいですが
私達はシントラへは行かず、バスでグネグネ道をひたすら走り、40分かけてロカ岬へ。
ネットで調べた時は
駅を降り、右へ進むとロカ岬のバス停があると書いてありました。
が、結局は違っていて
駅を背にして左へ進んだ先にあるバス停がロカ岬一本で行けるバスが来る場所でした。
着いて岬の絶景を見た時の感動は忘れられません。
最西端の崖を歩きながら
一生のうちにこんな絶景を眺めることが出来るなんて。と感動しました。
そして写真の石碑にはこう書かれているそうです。
ここに地果て、海始まる。。。。
南に行けばアフリカ大陸。
西に進めばアメリカ大陸がある。
もっとも感動したのはこの景色。
は、言うまでもないけど、
インフォメーションに行き、11€で買った証明書の裏には日本語でこう書かれてありました。。
新世界を求め、未知の海へとカラベラ船を繰り出した航海者たちの信仰心と冒険魂が、今に尚、脈打つところです。。。
バスに揺られながら果てに近づいてくると
本当にあぁ。果てに近づいている。と感じたし
果てに待つ壮大な海は、
この先には何があるのだろう。と駆り立てられる、そんな海でした。
大航海時代、勇気1つで海へと飛び出した冒険家達。
その人達も眺めたであろう見渡す限りの絶景が
目の前に広がる景色はただただ圧巻だった‼︎
洗濯
フランスには日本と同じコインランドリーがありました。
洗剤を入れて
乾燥機かけてもいいし、そのまま持って帰るも自由。
スペインは…利用しなかったのでわかりませんがどうなのでしょうか?
宿で洗う場合
トイレの脇にもう1つ便器みたいな洗い場がありますよね。
そこに水を張って洗う仕組み。
でもリスボンのB&Bにはなかった。涙
しかも洗面器も浅くて狭い。。。
もう使わなくても不可能なのがわかり
2回、コインランドリーにお世話になりました。
少し寂びた場所の脇道にぽつん。とあります。
お年を召したおばあちゃまが1人で経営して
ランドリーの上に住まいがあるみたい。
真っ白の制服をきて凄く清潔感が漂う。
17時に取りに来て。って言われて
5時間もかかるんかい。と思いきや
受け取った衣類をみてビックリ。
全てにアイロンがかけられ、たたまれてありました。
他にも沢山の人達の衣類やシーツがあったけど…
腰が曲がったおばあちゃまが全部綺麗に気持ちよく渡せるようにしてくれてるんですね。。
そこまでしてくれて22€は安いし有難いな〜
でもね。
そんなシステム知ってたら
シェフの捨ててもいいようなおパンツ、
持っていかなかったよ。。
ちゃんとアイロンまでかけてくれて。
最終日にもう一度行った時
私はカフェで朝食とっていて、シェフが1人で行ってくれたんですが
定休日でお休みの中、いいよ。って開けてくれて洗濯してくれたみたいです。
シェフはお年寄り大好き人間だから
また1人で取りに行った時に一緒に写真撮ってきたよ〜〜!と嬉しそうでした。
ありがとう〜〜。
話はまだあって
行きのローマ泊でもランドリーを利用したんです。
宿のすぐ近くで
中東系の男性4〜5人くらいが働いてました。
1人がアイロンをかけてるのをみて
ねぇ、イタリアもきっとフルコースだよ…。 ってシェフにいったら
楽でいいじゃん。って。
少し抵抗ありましたがお願いして
洗剤は?って聞かれたので
やばい、忘れちゃった!取ってくる!って行こうとしたら
あ〜問題なし。って言って
お客さんの物であろう洗剤をドボドボ。
おい。笑
助かったけどさ。。
で、取りに行ったら
やはり私のババくさい下着もきちんと畳まれておりました。。。。
イタリアの方が安くて15€くらいでした。
こんな感じで
ロシオ駅で屋台が出ていたので
21時くらいから晩ごはんを食べに。
ブーダン(豚の血のソーセージ)が気軽に食べられて
しかもすっごい美味しい。。
アルファマ地区では帰る翌日からイワシ祭りが開催されるらしく、前夜祭みたいにすでに街はイワシ。笑
日本でも馴染みの味ですしシンプルなので
私達には食べやすくて嬉しい。
リスボンにいる間中、リスボンワールドにどっぷりハマってしまいました。
レストラン
リスボンにいる間、1日3食〜、7日間外食。
天気も良かったので室内で食事をしたのは2回程度で
後はテラスで名物のグリルしたイワシやタコやお肉料理を堪能していました。
そこには必ず美味しいじゃがいもがついてます。
ポルトガルってじゃがいもが美味しいんです。
後、オリーブが美味しすぎる。。
どこで食べたオリーブよりもポルトガルのオリーブは美味しかった。
プラスでオリーブオイルも。
だから、イワシやタコとか
オリーブオイルを醤油代わりにかけて
じゃがいももソース代わりにかけて
最後はお皿に残ったオイルをパンにつけて食べるのが至福でした。
こんな感じで座ると勝手に出てくるオリーブとパン。
可愛い店内の写真は
トラム28番に乗り、アルファマ地区へと向かう登り坂の途中にあります。
ここも地元の人で賑わっているレストランでしたが、美味しかったのでオススメです。
値段も安いし
アルコールの値段も安いから
ヴィーニョヴェルデというリスボン名物の緑の若摘みワインも、冷え冷えでさっぱりしていて美味しかったのです〜〜涙
ヨーロッパって、税金の関係もあるけどアルコールがほんと安くて羨ましい。。
ノンアルコールビールも私は結構飲んだのですが、ある店とない店ありです。
まぁ、普及している事に驚いたので
ある店は有難いな〜という感じです。
中華料理
とはいうものの、疲れて立ち寄るカフェでは毎度違うエッグタルトは食べてました。笑
あればつい試して比べてみたくなるものです。
お世話になったB&Bはいい場所で
ちょっと歩けばこの景色。
シェフが飲んでいるのは
有名なお店のチェリー酒。
小さな店先でショットで貰い、外で立ちながら飲んでまたショットを返却。
ここもすぐ近くにありました。
ショットの中に入ったチェリー(梅酒の梅みたいな)は
美味しいけれど、私はピヨリました。。。
また少し歩くと
リスボンを一望出来るサンタジュスタのエレベーターがあります。
せっかくだからと並びます。
なんと駅で買ったプリペードカードOKです。笑
で、ある程度の高さで一望。
その先の上に螺旋階段あり。。
シェフ乗り気。。。。
ぜ〜〜〜〜ったい嫌だ。
なんでまた金払って怖い思いせないかんのじゃ〜〜〜〜。涙
の声虚しく
現ナマ払って無理やり連行。
とても素晴らしい眺めです。
高い場所が苦手じゃない方はオススメです。
そしてエレベーターがある階段の踊り場に中華料理屋さんがあるのです。
バイキング形式のお店だったのですが
無性に御飯と麺が食べたくなり
ランチ決定。笑
日本食もあって
なんか寿司じゃない寿司とかありますが
いいのよ、いいの。ここはポルトガル。
なんでもありです。笑
中華激ウマ。
実はその後、ポルトガルで2回。
イタリアでも2回、中華料理食べました。爆
パン、じゃがいも、パスタの炭水化物を朝昼晩の3食。プラスその他。に舌が飽きてしまって、何故か日本食ではなく中華料理が恋しくなり。。
最後のローマでは
シェフが
もうパスタは食べたくない‼︎と宿のオーナー(中国人)に聞いて入った中華料理屋さん。
ラーメンにする。とかいうので
結局麺かい!とつっこんだのですが
出てきたラーメンの麺がパスタで吹きました。
シェフ、無言で食してました。
エッグタルト
ポルトガルといえばエッグタルト。
老舗のパステイス・デ・ベレンのエッグタルトは他とまた違い美味しかったです。
店内でも食べられますが混んでるし
私達は買って隣のスタバのテラスで食べました。笑
パステイス・デ・ベレンのタルトを食べに行くならば
発見のモニュメントを見に行くついでに立ち寄るのがいいと思います。
ロシオ駅に向かう停留所の真ん前にあります。
テージョ川をまたいでかかる4月25日橋を背に、上流に向かって立つと左手に見えるのが発見のモニュメントです。
1541年に日本が発見されたのですね。
朝起きて
珈琲を飲まないと目が覚めないので
珈琲を飲む為に毎日通ったカフェがあります。
そこのテラスでカフェを飲みながら
シェフは地図を見ながら1日観光する場所を把握したり
私は通行人を見ながらのんびりしたり行きたい場所をピックアップしたりしていました。
大きいクロワッサンの中にたっぷり板チョコが挟まっているのがお気に入りで
3日目からは私が買いにカウンターに行くと
テラスを指差して座ってろ。といいます。
そして勝手にクロワッサンとカフェ2つが出てきて笑いました。
私達と同じく、毎日同じ場所で同じものを食べる体格のいいおじいちゃまがいました。
勝手に出てくるオレンジジュースとおっきいパン3つとエッグタルト。
ゆっくり食べながら毎日完食です。
あまりにも美味しそうに食べるので
エッグタルトを食べてみました。
素朴で優しい味でした。
でも、幼い頃から
とか
ずっと食べていたから
とかじゃない私には
また食べたい味ではなくて
知りたい味なのですよね。。
バスクのリュズに行った際
マカロン発祥のお店に立ち寄った時に食べた素朴なマカロンもそうでしたが、
昔からその場所で食べられている馴染みがある味というのは
他国の人達がまた食べたいとは思わなくても
自分にとっては大人になっても好きな味なのだな〜と思いました。
景色や風景も思い出に残りましたが
今回の旅で心に響いたのは人でした。
トラム
街中を沢山のトラムが走っているのも
リスボンの魅力の1つです。
坂道が多いリスボン。
トラムは観光客ならず、地元の人達の足代わりにもなっています。
車と同じ道を走っているので
渋滞にも巻き込まれる。笑
走るトラムと歩行者や店先の距離感もギリギリ。。
ロシオ駅からは28番🚉の停留所はないのですが
28番トラム乗るとリスボンの殆どの見どころを見ることが出来ます。
途中で降りても楽しいですし、すぐに次のトラムも来ます。
詳しくはポルトガル地球の歩き方をご参照下さい。
夜21時くらいまで運行していた気がします。
28番は観光客に1番人気なのでいつもギュウギュウ。
初めて28番トラムに乗った時
運転士さんは女性でした。
ギュウギュウの中、私達は運転士さんの真後ろにいたのですが
タンクトップから出た腕や背中にはタトゥーバリバリの金髪の美人運転士。
たまにスマホチェック。
ギュウギュウの中、それでも乗り込もうとする人達の為に後ろの客に
詰めろ詰めろ。という感じで大声連発。
次の停留所でまた乗り込もうとする人達には
はぁ〜〜?!
見てわかんねーのかっ?
降りろ降りろ。
クチャクチャ(ガム)
チッ!
みたいな事言ってる。笑
これがまた6月初旬でもノースリーブでも暑いし、日焼け止め塗ってもヒリヒリするあつさだったので
トラムも蒸し暑く。。。
美人運転士さん、ご機嫌ナナメ。笑
数年ぶりに来たヨーロッパにすっかりカルチャーショックです。汗
日本じゃありえないもんね。。
このラフな感じ。
駅の中にプリペードカードみたいな切符が買える改札機があります。
日本語表示はありませんでしたが、簡単に買えますし
普通電車や地下鉄、トラムにも使えますのでオススメです。
1日乗り放題もありますが、私達は乗った分だけ残高が減っていくカードを選びました。
とにかく
ヨーロッパにしては物価が安いポルトガル。
B&Bだって、6泊7日で38000円くらい。
普通のホテルくらい部屋も広くて駅前。
24時間、フロントに人もいて色々聞けた事も良かったです。
B&Bは一本中に入った場所にありましたが、それでもレストランが何軒かありましたし
リスボンは食べる場所に困らない‼︎
ちゃんとしたレストランも沢山あります。
しかも安い。。
ですが、日本語表示のメニューがあるお店は要注意です。。
一度入ってしまって
日本語のメニューを見て
完全に観光客向けだ…
絶対期待出来ない……が当たり……
少し頼んで12000円くらいのご請求でした。
そういえばシェフが凄く気に入った店がありまして。
ポルトガルはホールを男性が担当し、厨房に女性がいる店が多いのです。
その店も怖〜〜い女房キッチン、旦那と娘がホールを切り盛り。という具合。
日本でいう定食屋で、開店早々満席。
外までジモピーが並んでる繁盛店
モズの満席とは訳が違い、4列ある長いテーブルに10人くらいづつが常に相席というほんとの満席。。。
キッチンの女将に負けず劣らず、娘も怖く。
いや、それが普通なんだろうけど、常にお客さんにケンカ腰で貫禄たっぷり。笑
ポルトガルは、まずパンと軽いもの、バターが頼まなくても出てきます。
手をつければ請求されるけど、つけなければ請求されません。
その店はパンのみ。
そして見るからに固そうなブツ。。。
で、手をつけないで帰ったお客さんのパン籠を次のお客さんに娘がぶん投げる仕組みになっている模様。。
私は試しに食べました。
シェフは食べた私を遠目で見守ってました。
いろんな店で食べてるうちにわかったのですが、ポルトガルはパンが美味しくない。。
話は戻り
こっちにもパン籠がぶん投げられ
オーダー聞かれて
でも地元の人達が
ここのこれが美味しい。と思ってるのが食べたくて
隣のおじ様2人組に聞いて
タコと肉の部位盛り合わせ煮込みみたいのをそれぞれ注文。
ついでに殆どの人が飲んでいたハーフボトルの赤ワインも注文。
ハーフボトルで3€。。そして美味しい。
なんで地元の人達に愛されてるのかわかります。
安さもさることながら、全て手作りなのです。
きちんと処理して、調味料の味がしなくって。
出汁が美味しかった〜〜
私が頼んだタコは丸々1匹とジャガイモ。
タコがとにかく柔らかく、しっかり魚介の出汁が入ってジャガイモと凄く合いました。
シェフが頼んだのも
これだよ〜こーゆーの食べに来たかった。って言ってました。
見た目も微妙で素朴だし
日本で同じお店があっても流行らないだろうけど、ほんとのポルトガル料理はこれなんだと思う。
観光客向けではなく、それを食べなければ意味がなかったので、見つけられてラッキーでした。
お会計の時、なんか安すぎると思ったら
食べながらお互いつたない英語で会話してた2人組のおじ様が私達のワイン代を払って帰ったと娘。。。
もう二度と会えないんだろうけど嬉しかったです。
えー!どうしよう。。と会計の時感動してたら
娘は即、無視。。。
女房、キッチン1人で回してるから
もの作りながら相変わらず1人でガチャガチャキレ気味。。。
旦那さんだけが優しかったです。